不安・パニック・社会不安

不安症

不安症は、この20年間重視され、生活を障害することが分かってきた症候群です。古くは不安神軽症と呼ばれました。

全般性不安障害、恐怖症、社交不安障害、特定の恐怖症(人以外)、広場恐怖症、パニック障害等に分類され、それぞれ治療法も少しずつ異なっています。
放っておくとゆっくりと悪化し、生活の質が悪化します。
とりわけ社交不安障害は思春期に発症し、家族以外と接することへの不安から不登校、出勤拒否に繋がり、人生を障害します。

また、二次的にうつ病やパニック発作を起こしやすくなります。

不安症全般については、心理治療でかなり立ち向かえる症候群のため、ぜひご相談ください。

厚労省による説明は、パニック発作に偏り不安障害については貧弱なので、リンクは割愛します。

 

パニック発作

パニック発作とは思いがけず突然起こる、動悸、呼吸のつらさ、強い不安を伴う発作です。

発作とは「症状が突発して間も無くおさまること」なので、長続きはしません。長くて15分~30分以内です。

放っておいても後遺症を残したり生命の危機はありません。

しかし、パニックとは「恐慌」のことで、大変な苦痛を感じ、慌てふためくため、皆様が早々に受診されます。

飲み薬と精神療法で、コントロールできる事が多いです。発作には不安障害やうつ病など様々な原因がありますので、落ち着けば原因を見つけて、その治療に移ります。数年も経てば治ってしまわれる方もいらっしゃいます。

お困りの方はすぐにでもご相談ください。

→詳しくは右記リンク 精神神経学会 塩入俊樹先生に「パニック障害/パニック症」を訊く

パニック障害

なかでもとりわけ原因なく、突如パニック発作を起こすものがパニック障害です。

高い所や、電車の中など不安な原因があって起こるパニック発作なら避けようもあるのですが、理由なく起こるパニック発作は本当に恐ろしく、患者さんは次にパニック発作が起こったらどうしよう、と戦々恐々とします。無理もありません。

予期不安

この不安の事を予期不安と言い、予期不安がまたパニック発作を引き起こす悪循環となります。こうなったらまずお薬の治療をすべきです。重度なら入院することもあります。

お困りの方は是非ご相談ください。

→厚労省による説明

 

社交不安障害SAD

10代半ばに発症し、対人関係がうまくいきません。社会不安症(障害)とも言います。日本では、赤面恐怖や、対人恐怖、あがり症などと言われました。

相手にどう思われているか気になってしようがない、人前で話すのが苦手、雑談したり、会食、人に見られることが苦手です。
我慢して社交すると、強い身体症状が現れます。
どもる・赤面・手汗・肩こり・頭痛・胸苦しさ・動悸・息苦しさ・胃が痛い・下痢など様々な自律神経症状を起こすため、
そういった場面を避けるようになり、人付き合いが減ります。結果として引きこもったり、人付き合いに疲れうつ状態になって受診される事もあります。
他の不安障害同様に、飲み薬と精神療法で、コントロールできる事が多いです。
一旦落ち着いた後に、自分なりの原因と対処方法を探っていきましょう。

お困りの方は是非ご相談ください。

→詳しくは右記リンク 精神神経学会 永田利彦先生に「社交不安症(社交不安障害)」を訊く