不眠症とドリエル

強いストレスを受けた後、不眠症状が出るのはありふれたことです。
「睡眠改善薬」ドリエルが2003年に発売され20年が経ちます。
ドリエルやリポスミンは薬局で簡単に買えるのでよく売れていますが、
これらの薬の副作用で困っている方の相談に、専門医としてお勧めできないと回答しています。

[不眠症・睡眠障害について]

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有効成分のジフェンヒドラミンは昭和20年代に発売された大変歴史のある薬で、(参考:北多摩薬剤師会)アレルギー治療薬として使われていました。
その後、口渇、眠気、脳の動きが鈍くなるなどの副作用が強いため、徐々に使われなくなり、今では医師がアレルギー治療薬として処方することは稀です。

しかし、その「眠気」という副作用に着目され、2003年に睡眠改善薬として発売され流行しました。
患者さんからは「ドリエルで寝ても、喉が乾く、効き目がよくない、朝起きれない。」と訴えがあり、
「子供のころ飲んだ風邪薬の眠気ですよ、副作用でぼーっとして、ずっと眠かったでしょう? そもそも睡眠の薬ではなく、効果も不十分な事があります。」と説明しています。

この薬は翌朝への持ち越し、眠気、頭の回転が鈍る、といった副作用がほとんど必発で、常用すると集中力や認知機能が低下した毎日を過ごし、ミスが増え、会社で注意されるなど実害も起きます。
添付文書の通り「一時的な不眠症状」に使うもので、漫然と使ってはいけません。

飲み合わせにも多くの注意が必要です。
ただし、眠るために毎晩飲酒を続けるよりは、遥かにマシである事を申し添えておきます。
お酒の害については別の記事で追加説明しました(2025.07.09)。

また、ドリエルなど市販の睡眠薬は高価なものが多く、ドリエルは1回2錠で300円以上もする点に注意が必要です。

不眠症・睡眠障害については、当院の説明をごらんください。[不眠症・睡眠障害について]

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執筆・監修

藤瀬敬喜 野江内代クリニック院長 精神科専門医・指導医、精神保健指定医、産業医